similarwebの効果的な使い方

Webコンテンツの量が圧倒的に増えている今、他者との差別化を図るためには、競合サイトの分析を行う事が不可欠です。
競合サイトの分析に使えるツールは数多くありますが、今回は「similarweb」について基本的なデータの見方から効果的な使い方を紹介していきます。基本的な機能は無料で使用できるので、是非最後まで見ていってください。
Contents
similarwebとは
similarwebは、世界中のWebサイトの分析が出来るマーケティングツールで、Google chromeの無料版とFirefoxアドオンの有料版があります。
有料版の料金は担当者との話し合いやカスタムプランによって変動し、料金パックなどもサイト内に記載されていないので、使用する目的などに応じて適切なプランを提案してもらう形になります。それぞれの具体的なスペックは以下の通りです。
無料版 | 有料版 | |
同時ログイン可能ユーザー数 | 1 | 100 |
データ期間 | 1ヶ月前後 | 最大24ヶ月 |
キーワード分析 | 上位10件 | 上位500件〜 |
リファラル分析 | 上位10件 | 上位500件〜 |
ソーシャル分析 | 上位10件 | 上位500件〜 |
流入元分析 | 上位10件 | 上位500件〜 |
広告クリエイティブ分析 | 1枚表示 | 30枚表示 |
類似サイト分析 | × | ○ |
サイト比較機能 | × | ○ |
業界分析 | × | ○ |
サブドメイン分析 | × | ○ |
人気ページ分析 | × | ○ |
期間セグメント機能 | × | ○ |
国別セグメント機能 | × | ○ |
アプリ分析 | × | ○ |
データエクスポート機能 | × | ○ |
similarwebを使ってみる
無料版と有料版のどちらを使えば良いか
similarwebには、無料版と有料版がありますが、どちらを使えば良いのでしょうか?
先ほど紹介した内容からも分かるかと思いますが、無料版は有料版に比べて使える機能や規模がかなり限られています。ただ、無料登録をするとすぐに使用出来るので、以下に当てはまる人には無料版がおすすめです。
- 競合サイトの分析が上手く出来ない人
- 競合サイト分析に時間がかかりすぎる人
- 中古ドメインの査定をしたい人
- SEOでどうしても上回れないサイトがある人
- 直感的に使用できるマーケティングツールが欲しい人
特に、中古ドメインの査定をしたい人には効果的で、長期間のトラフィックや質などをsimilarwebを使って分析する事で、どのような用途に適したドメインかを解析する事が出来ます。
逆に、上記に当てはまらない人やより本格的に競合サイトの分析をしたい人には有料版を使用するのをおすすめします。
similarwebの使い方
無料版のsimilarwebの使い方は、まずHPにアクセスします。
検索上部の窓に分析したいWebサイトのリンクを入力します。
ここでは、弊社が運営するサイト「大学受験プロ」を入力してみます。
- グローバルランク…世界中の全てのサイトと比較した上で導き出されるランク
- 国ランク…国内のサイトと比較した上で導き出されるランク
- カテゴリーのランク…サイトのメインカテゴリーのサイトと比較した上で導き出されるランク
上記のランクを見る事で、大まかなWebサイトの立ち位置を把握する事ができます。
similarweb(無料版)で見れる事
無料版のsimilarwebで見れる事は以下の通りです。
- トラフィック概要…アクセス概要
- リファラル…アクセス前とアクセス後のサイト
- 検索…検索のトラフィック
- ソーシャル…ソーシャルのトラフィック
- 表示…ディスプレイ広告
- オーディエンス…アクセスしたユーザーの属性
- 競合サイト
- モバイルアプリ…スマホアプリ
以下で弊社が運営するサイト「大学受験プロ」の実際のデータを用いて、それぞれを詳しく解説していきます。
トラフィック概要
トラフィック概要は、Webサイトの訪問者など大まかなアクセスを見る事ができます。
リファラル
リファラルは、Webサイトにアクセスを訪れるユーザーがアクセスする参照サイトなど、他サイトとの関係性を大まかに見る事ができます。
大学受験プロでは、記事内に様々なリンクを貼っている事もあり、amazonやitunesへの流入が多い事が分かります。
検索
検索は、Webサイトにアクセスしたユーザーの検索キーワードを確認できるものです。
競合サイトの検索キーワードを素早く知りたい時に使えます。競合がどの商材に強いのかを知る事で、自社との差別化を図る事ができます。
ソーシャル
ソーシャルは、SNSからWebサイトへのアクセス状況を分析できるものです。
SNS別のデータも解析できるので、ソーシャルメディア運用のヒントを見いだす事ができます。
表示
表示では、ディスプレイ広告からの流入などのデータを分析する事ができます。
大学受験プロでは、ディスプレイ広告をほとんどかけていないので、流入は少なくなっています。
オーディエンス
オーディエンスでは、Webサイトにアクセスしたユーザーが興味のある分野などを分析する事ができます。
また、左下の表示されている「他の訪問されたウェブサイト」では、Webサイトにアクセスしたユーザーが他に訪れたサイトを確認する事ができます。
競合サイト
競合サイトでは、名前の通りジャンルやテーマが似ているサイトを確認する事ができます。
また、ランキングでは、テーマが似ている中でもランキングが高い順にサイトが並べられているので、分析する事で自社コンテンツの改善に繋げる事ができます。
競合サイト分析に使えるツールについては、以下の記事にまとめているので合わせてご覧ください。
モバイルアプリ
モバイルアプリでは、Webサイトから販売されているアプリがあれば確認する事ができます。
similarweb(有料版)で見れる事
similarwebの有料版では、上記で解説した無料版で見れる事に加えて、様々な項目を分析する事ができます。
無料版では、キーワードや参照元などを10件までしか見れませんが、有料版では500件以上まで確認する事ができます。また、以下の機能も使用する事ができます。
- サブドメイン解析
- サイト比較
- 期間セグメント
- 業界解析(業界別に人気HPなどが分かります)
- 人気ページ解析(競合サイトの人気ページが分かります)
- 国別セグメント
- アプリ解析
- データをcsv形式でエクスポート
特に、競合サイトの人気ページを見れるのは大きく、競合が大きく打ち出している商品でも売り上げがあまり出ていないものなどを分析して、自社コンテンツの改善に活用する事ができます。
similarwebの効果的な使い方
similarwebは競合サイトの分析に効果的なツールであり、競合のWebサイトを丸裸にする際に役立ちます。
以下でsimilarwebの効果的な活用法を解説していきます。
流入元の分析
競合のWebサイトの流入元を詳しく分析する事で、同じジャンルの自社サイトが今後していくべき対策の方向性を定める事ができます。
例えば、自社サイトが検索からのアクセスに頼りきっていたのに対して、競合コンテンツがSNSからの流入を多く取れていたら、競合のSNSの分析をすることにより様々な施策を考える事ができます。
弊社が運営する「大学受験プロ」も検索エンジンからの流入に依存していますが、SEOはあくまでも集客の1つの手法に過ぎません。
様々な所からの流入があるWebサイトは、アクセスが多くなるだけではなく、結果的に良いコンテンツだと認められることにより結果的に検索結果でも上位に表示されるので可能な限り多方面からの集客を考えるようにしましょう。
ユーザーの分析
競合サイトがターゲットとしているユーザーが興味のある分野などを明らかにする事で、自社コンテンツのターゲットの再定義やマーケティング戦略の決定に役立てる事ができます。
また、「オーディエンスの興味」や「競合サイト」などでターゲットが関心を持ちやすいコンテンツを分析し、新たな競合サイトを見つけ出す事も可能です。
まとめ
競合サイトの分析に使えるツール「similarweb」の基本的な見方から効果的な使い方まで解説してきました。
競合サイトの様々なデータを分析する事で、競合のマーケティング戦略を丸裸にする事ができます。similarwebを上手く活用して、自社コンテンツの改善や新たな施策の提案に役立てていきましょう。
この記事を書いた人
focus@all